【開咬】主訴:「前歯が噛み合わない」インビザライン症例

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「前歯が噛み合わない」症例概要
こんにちは。大阪府大阪市にある森之宮ファミリー歯科です。
当院で人気の高いマウスピース型矯正装置(インビザライン:Invisalign)による治療例をご紹介します。
インビザラインは、透明で目立ちにくいマウスピースを装着することで歯並びを改善していく方法です。
従来のワイヤー矯正とは異なり食事や歯磨きの際に取り外せることができるため、快適に治療を進めていただけます。
当院の症例を通してインビザラインがどのような歯並びに有効なのか、治療期間はどのくらいかかるのか、費用はどのくらいかかるのかなど、これから矯正を始める方に具体的なイメージをつかんでいただければ幸いです。
「そもそもインビザラインって何?」と疑問に感じられた方や、インビザラインについての基礎知識を知りたい方は森之宮ファミリー歯科の「マウスピース矯正治療専門サイト」をご覧ください。
患者さんの主訴「前歯が噛み合わない」
この患者さんは28歳の女性で、「前歯がかみ合わない」ということを訴えて来院されました。
「前歯が噛み合わない」について主治医の見解
今回ご相談いただいたのは28歳の女性患者さんです。
「前歯が噛み合わないため食事がしづらい」とのことで来院されました。
このような状態は見た目だけでなく、食べることや歯の健康に影響を与えるため適切な治療が必要です。
「前歯が噛み合わない」とは?
症例についての主治医の見解
「前歯が噛み合わない」という症状は専門的には「開咬(かいこう)」と呼ばれます。これは、上下の前歯が全く触れ合わない状態を指します。また、この患者さんの場合は歯並びがデコボコしている「叢生(そうせい)」も見られました。
開咬と叢生の原因
なぜ開咬になるのか?
開咬が起こる原因として次のようなことが考えられます
1.生まれつきの要因や骨格の影響
・骨格の問題や親知らずが影響している場合があります
2.舌や口の癖
・舌を前歯の間に押し出す癖(舌突出癖)
・舌で前歯の裏側を押す習慣
・前歯で舌や唇を噛む癖
・指しゃぶり(幼少期に見られることが多い習慣)
3.口呼吸
・鼻ではなく口で呼吸をする習慣が影響していることもあります
叢生(歯のガタつき)の原因
叢生は歯が生えるスペースが不足したり、顎が小さいことで起こることが多いです。
前歯が噛み合わないことで起こる問題
食べることへの影響
前歯が噛み合わないと食べ物をしっかり噛み切ることが難しくなります。
その結果食事がスムーズにできず、胃腸にも負担がかかる可能性があります。
見た目への影響
前歯が噛み合わない状態は、笑ったときや話をするときの見た目に影響します。これが気になり自信を失ってしまう方も少なくありません。
患者さんの特徴と関連する症状
奥歯にしみる痛み(知覚過敏)
この患者さんは、奥歯全体に「しみる」ような痛みがあると訴えています。冷たい水や食べ物で特に感じるとのことです。
痛みの原因
痛みの原因としては、以下の可能性が考えられます
・噛む力が奥歯に集中してしまい、歯に負担がかかっている。
・歯の表面が傷つき、神経に刺激が伝わりやすくなっている。
知覚過敏は早めの対処が必要なため、患者さんの全体的な噛み合わせを改善する治療を提案しました。
【開咬】「前歯が噛み合わない」インビザライン症例の治療内容と結果
【初診時】問題の原因について主治医の考察
インビザライン症例(初診時)
治療内容
1.上の前歯を後ろに下げ、上の前歯と下の前歯の距離を徐々に近づけていきます。
2.歯が並ぶスペースが足りないため抜歯が必要です。
親知らずは4本すべて歯ぐきの中に埋まっている状態でした。
今回の治療ではまず前から4番目の歯を4本抜歯し、その後治療を進めながら親知らずも抜歯してスペースを確保します。
3.抜歯は左右上下2本ずつ、計4回に分けて行いました。
4.上下のアライナーに小さな医療用のゴム(顎間ゴム)をかける矯正を採用しました。
※IPR(歯と歯の間を削る処置)は行いませんでした
ゴムかけとは?

ゴムかけはインビザライン治療中に歯の動きをサポートするために行う方法です。
透明なマウスピース(アライナー)だけでは難しい場合や、より繊細な調整が必要なケースで専用の医療用ゴムを併用します。このゴムを使うことで歯に必要な力を加えられ、治療をさらに効果的に進めることができます。
ゴムかけの役割と効果
ゴムかけの主な効果は歯の動きを正確かつ効率的にコントロールすることです。以下のような特徴があります。
・適切な力を加える
マウスピースと医療用ゴムを組み合わせることで、歯の移動に必要な力をピンポイントで加えることができます。
・治療のスムーズな進行
ゴムかけを活用することで、かみ合わせや歯の移動の調整がスムーズに進み、治療計画通りの結果が得やすくなります。
・細かな部分の調整
矯正治療の仕上げや微調整においてもゴムかけは大きな役割を果たします。これにより、より整った歯並びや理想的なかみ合わせを実現 することが可能です。
【治療計画】「前歯が噛み合わない」インビザライン症例

インビザライン矯正と3Dシミュレーション技術
インビザライン矯正では「クリンチェック」という3Dシミュレーションソフトを使用して、歯を0.1mm単位で正確に動かす計画を立てます。
このシミュレーションにより治療開始から完了までの全体の流れをあらかじめ確認できるため、安心して治療に臨んでいただけます。
抜歯後のスペースを有効活用
治療前に抜歯したスペースを活用し、歯を後ろに下げる様子も3Dシミュレーションで確認可能です。これにより治療がどのように進むかを具体的にイメージできるだけでなく、歯の移動が計画通りに進んでいるかも確認できます。
【矯正開始8ヶ月】「前歯が噛み合わない」インビザライン症例

インビザラインで矯正治療を始めてから8ヶ月経過した時点の実際の写真です。この段階で以下のような変化が見られます。
前歯の隙間が閉じてきている
上下の前歯にあった隙間が徐々に改善され、しっかりと閉じてきています。これはインビザラインの計画通りに歯が動いている証拠です。
抜歯したスペースやかみ合わせの課題
抜歯したスペースや奥歯のかみ合わせはまだ調整中であり、引き続き治療が必要なポイントです。ただ、治療の進行とともに改善が期待できます。
横顔の変化がすでに現れている
治療開始時と比較すると横顔に変化が見られます。歯並びが整い始めたことで、口元やフェイスラインがスッキリし、見た目の印象にポジティブな変化が出てきています。
治療途中ではありますが確実に理想的な歯並びと美しい横顔に向かって進んでいます。
【矯正開始19ヶ月】「前歯が噛み合わない」インビザライン症例

インビザライン治療を始めてから19ヶ月が経過した時点の写真です。
この段階ではさらなる進展が確認できます。
奥歯のスペースが改善されてきた
治療開始時には目立っていた奥歯の隙間がかなり改善されています。
歯がしっかりと並んできており、治療の効果がはっきりと現れています。
かみ合わせのバランスも向上
歯並びが整うにつれてかみ合わせも調整されてきています。
この調整により噛む機能がさらに安定し、日常生活での不便が軽減されます。
19ヶ月目の時点で理想の歯並びに向けた治療が着実に進んでいることが分かります。最終的な仕上がりまで治療はあと少しです!
【矯正開始24ヶ月現在】「前歯が噛み合わない」インビザライン症例

インビザライン治療を始めてから2年が経過した現在の写真です。この段階でも治療は順調に進んでおり計画通りの成果が見られます。
前歯のかみ合わせが改善
治療開始から2年目にして前歯のかみ合わせが大きく改善されました。以前は目立っていた前歯の隙間やズレが整い、歯並びがきれいに揃っています。
残りはかみ合わせの微調整
現在は奥歯を含む全体的なかみ合わせのバランスを整えるための微調整段階に入っています。矯正の仕上げに向けてさらなる調整が進められています。
前歯のガタガタが早期に改善
治療開始からわずか10ヶ月で前歯のデコボコした状態を解消することができました。
その結果食事もしっかり噛めるようになり、快適にお過ごしいただいています。
まだ治療途中ではありますが計画通りに矯正が進んでおり、理想的な歯並びに向けて着実に改善されています。
【顔つきの変化】「前歯が噛み合わない」インビザライン症例

インビザライン治療を進める中で歯並びだけでなく顔の印象にも変化が見られました。
特に横顔の改善が目立ちます。
横顔の印象が大きく変わりました
治療を通じて歯並びやかみ合わせが整うことで横顔に大きな変化が現れました。
口元が引っ込み全体的にすっきりとした印象になっています。
Eラインの形成
口元を後方に下げることで鼻先と下顎の先端を結ぶ「Eライン(エステティックライン)」が近づいてきました。
Eラインが整うと横顔のバランスがより美しく見えるようになります。
現段階ではまだ完全な仕上がりではありませんが、理想の横顔に向けた大きな一歩となっています。
矯正治療は笑顔や歯並びだけでなく顔全体の印象にもポジティブな影響を与えることがよく分かります。
「【開咬】主訴:「前歯が噛み合わない」インビザライン症例」のまとめ

インビザライン矯正前と矯正後のビフォーアフターです。
治療開始からわずか2年でここまで美しく歯並びを整えることができました。患者さんの努力による成果がしっかりと現れています。
ドクターよりメッセージ
患者さんの主訴であった『前歯が噛み合わない』という問題はほぼ改善されました。
ただし今後の治療では親知らずの抜歯を予定しています。
患者さんが治療に積極的に協力してくださったおかげで、ここまでスムーズに進めることができました。
今回の症例について
今回は【開咬】主訴:「前歯が噛み合わない」というお悩みを持つ患者さんのインビザライン矯正の症例をご紹介しました。
「前歯が噛み合わない」といった悩みで矯正相談に来られる方は非常に多いです。
噛み合わせは見た目の印象に大きく影響を与えるだけでなく、以下のような点にも深く関わっています。
食事のしやすさ
噛み切る力が改善されることで食事が快適になります
歯の清掃のしやすさ
歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを軽減します
インビザライン矯正の魅力
インビザラインは治療期間が比較的短く、透明なマウスピースを使用するため見た目に気を使う方でも安心して治療を受けられます。
長年抱えてきた歯並びや噛み合わせの悩みがインビザライン矯正で解決できるかもしれません。
気になる方はぜひ一度当院までご相談ください!
長年の悩みを解消し、理想の笑顔を手に入れましょう!
歯並びのお悩み、森之宮ファミリー歯科にご相談ください
「歯並びが気になるけど、治療に時間がかかるのはちょっと…」 「私の歯並びでも、インビザラインで治るのかしら?」
そう思って、なかなか一歩踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
森之宮ファミリー歯科は、そんな皆様のお悩みを解消し、理想の笑顔へと導きます。
豊富な経験と実績を持つ森之宮ファミリー歯科では透明なマウスピース(インビザライン)矯正の治療をメインに行っております。
当院はインビザライン・プラチナ・エリート・プロバイダーに認定されており、矯正の専門知識・技術のあるスタッフが対応いたします。インビザライン矯正はもちろん、噛み合わせなど、歯に関するお悩みは何でもお気軽にお問い合わせください。
矯正専門医が責任を持って治療いたします
最初から最後まで、矯正専門の担当医が責任を持って治療にあたります。
まずはお気軽にお問い合わせください
歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、森之宮ファミリー歯科の「マウスピース矯正治療専門サイト」からお気軽にお問い合わせください。